第4回 全国門前町サミット開催の初夢(2007/01/21掲載)

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 「もう何度もお参りしているけど、こんなふうに説明してもらえるととても良いね。」とお寺(福満虚空蔵尊圓蔵寺)を参詣するグループのお客さまに言われたとき、とてもうれしい気分になります。きょうは全国門前町サミットの最終日、お伊勢さまの赤福にも負けないくらい、名物あわまんじゅうのお店も行列の波です…夢?

 会津柳津は県下で知られた門前町です。ただ、現状の温泉街や商店街は、団体のお客さまや信仰心の高い方がご高齢になり、年々参詣客の減少傾向がとても気になるところです。このままでは次の若い世代に正しい息吹をスムーズにバトンタッチができないかもしれません。私たち地元の中小企業の経営者や商業者にとってこの先、共通の「夢」が必要です。皆一緒に同じ夢を持ち、モチベーションを高く持続するにはどうすれば良いのか。何か起爆剤のようなものはないか、と考えていたときにこのサミットの存在を知りました。全国では私たちのような似た境遇の商業者が同じ悩みで苦労しているということを感じました。

 しかし中には元気に地域活性化されている成功事例もあるのです。その一つがあまりにも有名な三重県お伊勢さまの「おかげ横丁」です。お伊勢さまには年間400万人前後の参拝者がありながら、昭和60年代にはこの地区では20万人まで来店者が落ち込み、平成5年からスタートした取り組みによって10年後には、300万人以上の方がこの「おかげ横丁」の商店街に足を運ぶようになりました。稀有(けう)な例といってしまえばそれまでですが、その中に学ぶべきところはたくさんあります。私たちの門前町柳津の強みは何か。それは千二百年の歴史的、文化的遺産があり、今でもこの自然環境の中で皆の営みがあることです。

 3年前、岐阜県の谷汲村で7回目の全国門前町サミットが開催され、私も参加することができました。この聞きなれないサミットは1998年から毎年開催され、諸事情でここ2年間は開催されていませんが、過去の開催地は次の通りです。第1回千葉県成田市、第2回三重県伊勢市、第3回宮城県塩竈市、第4回島根県大社町、第5回千葉県天津小湊町、第6回山形県羽黒町でした。住民皆で盛り上がりを楽しみ、仲間たちとの出会いがあり、それ以来、「門前町」という言葉が頭から離れなくなりました。

 いつしか夢をみるがごとく頭に浮かび、「観光客や歩く人に優しい商店街」というスローガンはどうだろうか、空き店舗などを有効活用してサミット期間中に「全国門前町お土産和菓子フェア」などはどうだろうか、わが町が誇る名物あわまんじゅうが、お伊勢さまの赤福をはじめ全国の有名銘菓と競い合う、と考えただけでもワクワクしてしまいます。ほかにも知恵を結集すれば面白いアイディアにたどりつくことでしょう。

 2年後にまた巡りくる丑(うし)年、寅(とら)年の福満虚空蔵尊の例大祭に備えて、今から少しずつ準備をし、より良く町が変わっていくプロセスを楽しみたいと思います。なぜなら、このサミットの発想は地域おこしや町づくりに大切な考え方や大事な要素がたくさん詰まっていて、私たちのような小さな町でも、いつか全国のお客さまをおもてなしできるような気がするのです。これからも門前町サミット開催こそが新たなふる里ルネッサンスと信じて、楽しい町づくりができればなあと思います。

 

第101期民報サロン執筆 塩田恵介

会津柳津温泉「花ホテル滝のや」経営。河沼郡柳津町柳津在住、46歳。旅行会社に3年間勤務したあと家業を継ぎ、現在は多彩な分野の人を招いての講演会を毎月開催。趣味は観光ボランティアガイド。

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